本格的な星占い

　通俗的な星占いは誕生日だけで占います。これはその人の生まれた日に太陽がどこの 星座にあったかというデータだけで占うものです。しかしながら、この簡単な占いでも 誕生日によっては自分の生まれたときの星座を間違うことがあります。

　本格的に占うためには、次のデータが必要になります。

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　 生まれた年： 例えば １９６５年
　 生まれた月： 　　　　　 　８月
　 生まれた日：   　　　　　 ７日
 生まれた時刻： 例えば １３時１３分 （母子手帳などで）
 生まれた位置： 例えば 東経１３９．３８度
　　　　　　　　　　　 北緯　３５．６６度 （地図で）
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　これだけの情報があると、その人が生まれた瞬間のその位置の地方 恒星時が計算できます。 それは、その場所の子午線を通る天の赤経になるので、 それをもとにして、そこの地平線を東方に延長して太陽の黄道との交差点を計算し て、その人の上昇宮が決定できます。

　さらに、その人が生まれた瞬間の太陽系の各惑星（水星、金星、火星、 小惑星、木星、土星、天王星、冥王星）の楕円軌道上の位置を太陽を中心にして ケプラーの方程式を解いて決定します。 　次にこの楕円軌道面のｘｙｚ座標系を日心黄道 座標系に変換します。 星占いはその人が生まれた地球で考えるので、 次にこの日心黄道座標系を地心座標系に変換します。 この地心座標系であらわした 各惑星を黄道に沿った面に写像すると、それが精密なホロスコープになります。
　地球を回る月についてはその人の生まれた瞬間の月の位置を黄経の値 に変換してホロスコープに加えます。

　その人が生まれた瞬間の年月日と時刻と位置のデータは、この世界に 二つとない唯一のものです。 そのため、上記のデータから作られるホロスコープも この世界で唯一のものとなります。

　この点が通俗的な星占いと異なるところです。 精密なホロスコープを使って ユング心理学の元型とホロスコープのオブジェクトを対応づける星占術もあります。 これは、何故か納得がいくと言われます。

　太陽と惑星という２体間の問題として惑星の概算位置を求めるのでなく、 他の惑星の影響である摂動を考慮した精密な位置計算の方法もある。